クリエイターに必要な10個のアビリティ。
システム開発や意匠的なデザイン・グラフィックデザインの評価って難しいよなぁ、数値目標って立てにくいよなぁって思うこの頃の小倉です。
ふと、思った。
「そもそもクリエイターに必要な能力ってなんだろう?」
そんな疑問から書き出す今回の記事は
「クリエイターに必要な10個のアビリティ(能力)」。
僕はシステム開発者なので、今回はその目線に立った必要な能力について書きます。ですが、デザイナーにも類似する点はありますので、ぜひご覧ください。
10個のアビリティは1から10に行くにつれて、職域・キャリア・ステージを上げていくために持ち合わせていきたい力です。
この記事は5分で読めます。
技術力 ー プレイヤー層
1.開発言語の知識力
当然ですが、プログラム言語がある程度読めなければ、話になりません。既存のシステムがどうなっているのかどうかを分析する上でも欠かせません。
最低限として、変数・定数・条件分岐(If、Switch、Case等)・ループ(Until、While、For)、四則演算、比較演算、頻繁に使う関数、メソッド。あとは言語ごとに特徴のある関数やオブジェクトの取り扱いといったところでしょうか。
あくまで入門レベルではありますが。知識は深く、様々な言語を知っていればより良いですね。
デザイナーならば、デザインのセオリーや配色の知識ですね。
2.開発するソフトウェアの操作力
こちらも当然、システムを開発する上で必要です。プログラミングするなら、Visual StudioやEclipseといったIDE(統合開発環境)。VSCode、Vimなどのコードエディタ。操作の仕方がわからなければ、にっちもさっちもいきません。
デザイナーで言えば、IllustratorやPhotoshop、XD…はちょっと分野が違うかもしれませんが、必要でしょう。
3.調べて解決する力
当然すべてを熟知しているというのは、現実的に難しい話なので、知らないことは自分で調べて解決する力が必要です。昔で言えば、分厚いリファレンス本を買って手元に置いて調べていたかもしれませんが、ありがたいことに現代ではネットで簡単に調べられます。
その時にどうやって検索をして調べるかがカギになります。また、その情報が正しいかどうか。情報の鮮度の確認も大事になってきます。
僕は知っている人がいれば、その人の聞くのが最も手っ取り早くて確実なので聞いちゃいますが、必ずそのような状況でいられるわけではないので、調べる力が必要です。
※キレやすい先輩に聞きすぎると「ぐぐれカス!」って言われるので注意が必要です。
ちなみに僕の新人プログラマー時代の師匠はGoogle先生でした。偉大だなぁ。
対人スキルと解決力 ー 中間層
4.運用を把握する力
実際には企業からの依頼があって仕事をするわけですので、相手がどのような業務をしているかを理解している必要があります。
そしてどのような運用フローされているかを知り、最適な解決策を考えていきます。
5.問題を見つけ出す力
そして、何が問題なのかを見つけていく必要があります。ここでいう問題とは表面的な問題ではなく、本質的なものを指します。だからこそ、上述した「運用を把握する力」が必要になります。
ボトルネックになっている問題を見つけ、詰まりを除去することで、結果を生み出していきます。
これは、システムだけでなくデザイナーにも必要でしょう。開発者もデザイナーも解決する手法が違うだけで、根源は同じです。
6.ヒアリング力(解釈力)
把握するためには相手から情報を聞き出す力も必要になります。そして、それを正しく解釈するのも必要です。ということは・・・確認も随時行われていて当然です。
違うようにとらえてしまえば、本質を見誤ってしまいます。運用を正しく聞き取ることもできない、当然問題は何かもとらえ間違ってしまいます。
7.プレゼンテーション力
確認を行う際、提案をする際にわかりやすく伝えられなければ、双方のイメージが正しく交わらないので、違うアウトプットをしてしまいます。
よくあるのが、相手に雰囲気で同調して、とりあえず事なかれで打ち合わせを進めてしまう人がいます。それは、プレゼンテーション力は皆無と言えます。
ここでいうプレゼンテーション能力とは話し方が上手いとか、そういうことではなく、考えを共有できるように正しく伝える力、ということです。
8.問題から最も適した解決をさせる解決力
見つかった問題をどのように解決するかを考えていくことになります。その時、解決する方法はいくつか出てくることと思います。その解決へのアプローチの手段が多ければ多いほど、より適したものを選べますが、同時に誤った解決方法を選ぶことにもなります。
熟練者であればこそ、解決方法を様々もっているものですので、この罠にかかってしまうことも度々あります。
それぞれの解決方法の中で、現状の問題に対してどれが最善であるかを判断することができなければいけません。例えば、問題を早く解決しなければいけないのに、時間のかかることをやろうとしたり、慎重にしなければいけないのに、安易にやれてしまう解決策を提示してしまったりなどがあります。
これがアンマッチだと全てが水の泡です。
実行力 ー マネジメント層
9.選択をする力
様々な選択肢がある中で、どれを選択するかが大切になってきます。上述の8にも通じるものですが、誤った選択は、失敗につながりやすくなります。
経営に必要なものは「選択と集中」といった話がありますが、まさにこの選択をするということは大きな分岐点となります。
10.決断力
あとは実行するためにやりぬこうと決断をすることです。結果を出そうと決断をすることです。変えていこうと決断をすることです。
決断には勇気が必要です。その勇気こそ、信念があってこそ生まれます。信念は情熱がなければ貫き通すことはできません。
情熱とは熱い情熱もあれば、静かな情熱もあります。
さらに必要な能力
特定の分野に限った必要なアビリティではなく、上述した10個とは毛色が違うので含めていないですが、とても大切な能力です。
それは、企業を知ること。業界を知ること。社会を知ること。
そして、そこから訪れる未来を考え、どのようになっていくか、そこから逆算して今から何をすべきかを導き出す力です。
それを行うのがSIC分析です。
過去の記事「これからのクリエイターに求められる力はSIC分析で身に着けろ」に詳細を書いていますので、ご覧ください。
締め的な言葉
こうやって書いてみると僕が、さも全ての必要なアビリティを満たしているかのような口ぶりですが、実はできていないものが多々あります。
だから、日々修練で、日々勉学。そして、こういったアウトプットを行っています。
市場価値の高いクリエイターを目指して、技術と思考を磨き上げていきましょう!
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