これからのクリエイターに求められる力はSIC分析で身に着けろ
新規サービスのローンチ間近でヒィヒィモードの気合系エンジニアの小倉です。
でもオラ、ワクワクすっぞ!(必死)
何故なら、今求められていることは何を開発チーム自らで考え、それを作っていっているので、楽しいよね。今は僕が主体でいろいろと設計していますが、今後は他の開発メンバーが求められているものを読み解きながら設計して開発する流れでやっていこうと思っています。
そんな感じで、普通のシステム会社とは全く違うアプローチでシステムを作る仕事をしているのですが、何を組み込むかは自由な反面、何を求められているかがわからないとダメなんです。
じゃあ、どうやったら何が求められているかを考えることができるのでしょうか?
そのためにSIC分析という手法を用いると、それを考えることができるようになります。
この記事は7分ほどで読めます。
SIC分析とは?
僕の勤め先の社長が2018年に独自に提唱したマーケティング分析手法です。
Society:社会
Industry:業界
Company:企業
この3つの観点から、何が求めらているかを読み解くために行う分析手法です。
それぞれの頭文字「S」「I」「C」をとり、SIC(シック)分析としています。
SIC分析によって得られる効果は?
これからのクリエイターは、請負的にプロダクト(システムやデザイン)を作るだけでは生きていけなくなります。
クライアントの「未来」をクリエイトしていけなければ、質の良い仕事がもらえなくなります。
もらえる・・・ではなく、むしろ取りに行くスタンスにシフトしていかなければ、安い仕事か割の合わない仕事か、作業感満載なノットクリエイティブな仕事しかできなくなります。
企業のことがわからなければ、その企業に合ったものを作ることはできません。
業界のことがわからなければ、競合との差別化ポイントを見出すことはできません。
社会のことがわからなければ、変化の流れを捉えることができません。
そんな人に仕事は任せられないのではないでしょうか。
読み解くことができるから、ターゲットにあった商品・サービスを作って、狙い通りの結果を出すことができるのではないでしょうか。
SIC分析をするためには?
それぞれを分析するために必要な力は
- 俯瞰してみる力
- 勉学する力
- 解釈する力
が必要になります。
具体的にSIC分析をしてみよう
このSIC分析を既存の分析手法を用いて身に着けてみましょう。
SIC分析を具体的に行うにはどうしたらよいか?
マーケティングチームのTさんと話しつつ、自分なりに考えてみました。その結果、PEST分析とKSF分析と3C分析を身に着けるとSIC分析をすることができると考えました。
PEST分析とは?
Politics(ポリティクス):政治
Economy(エコノミー):経済
Society(ソサイエティ―):社会
Technology(テクノロジー):技術
の頭文字4つをとってPEST(ペスト)分析といいます。
この分析によりSIC分析でいう「社会」の分析をすることができます。
自社が与えにくいマクロ環境、世の中について分析をすることで、将来的な予測を立てる際に行います。SWOT(スウォット)分析をより細かくするときに使ったり、リスク評価マップとして落とし込んでいく際にも用いられます。
KSF分析とは?
Key Success Factor(キーサクセスファクター)の略で、「重要成功要因」を分析します。
この分析によりSIC分析でいう「業界」の分析をすることができます。
KSF(ケーエスエフ)分析では、業界における一般的な成功要因の分析をし、業界内での競争戦略や新規参入に対しての判断をする際に行うものです。
業界内でどのように立ち回るかを考えるうえで欠かせません。
3C分析とは?
Customer(カスタマー):顧客
Competitor(コンペティター):競合
Company(カンパニー):自社
の頭文字3つのCから3C(さんしー)分析といいます。
この分析によりSIC分析でいう「企業」の分析をすることができます。
顧客・市場のニーズ、競合の現状、自社の分析をおこない、それぞれの利害関係からバランスの良い経営戦略を考え、戦術の決定を行う際に必要な分析です。
企業の分析というだけあって、企業のマーケティングニーズは高く、ご存知の方が多いのではないでしょうか。PEST・KSFと比べてメジャーな分析です。
まとめ
SIC分析を身に着けるための既存のマーケティング手法は・・・
Society:社会 ― PEST分析
Industry:業界 ― KSF分析
Company:企業 ― 3C分析
を学習し、身に着けていきましょう。
そうすれば、将来はどのような姿が望まれるのかを先んじて見ることができるようになります。
クリエイターは求められているものを理解できる力が必要
社会・業界・企業が何を求めているのかがわからなければ、下請け仕事しかできないクリエイターになってしまいます。
SIC分析をし、クライアントのなりたい姿(=望み)を叶えて進化をさせていきましょう。
その時、そのクリエイターの価値は今までにないほど上がっていきます。
過去の記事「脱下請け! 大手の言いなりになるな! 主導権をつかめ!」でも書いたように、下請けみたいな仕事をしないようなポジションになりましょう。
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