夢中で頑張る君へ建築基準法違反の住居を提供しました
今、世間をお騒がせしているレオパレスさん。
夢の応援が過剰だから騒いでいるわけではありません。
当然、恋しすぎて騒いでいるわけでもありません。
なんと防火壁が適切に設置されておらず、建築基準法を満たさない1324棟も見つかったようです。
※レオパレス全棟ではありません。ゴールドレジデンスタイプのものが天井・壁の防火に不備があったとされています。
というニュースが7日ごろに流れましたが、「知ってた」というネットの声をよく見かけます。
というのも、ネット上にはある「伝説」的なコピペがあったのです。
ネット上にあるレオパレス伝説
- エアコンが勝手に切れる
- チャイムならされたと思って玄関を開けたら、四軒隣の部屋だった
- チャイムが聞こえ今度こそはと思ったけど、やっぱり隣の部屋だった
- チャイムを鳴らしたら住人全員が出てきた
- ティッシュを取る音が聞こえてくるのは当たり前、携帯のポチポチが聞こえることも
- 爪切りの音も聞こえる
- 納豆をかき混ぜる音も
- 壁ドンしたら壁に穴が開いた
- というか、穴が開いたあとも開くまえと聞こえてくる音は変わらなかった
- 壁に画鋲をさしたら隣の部屋から悲鳴が聞こえた
- 隣二部屋を借り、「これで防音ばっちりだ」と思ったが、さらにその向こうの部屋の音が聞こえてきた
- 右の隣の部屋の住人が屁をこいたら、左の部屋の住人が壁ドンしてきた
- すかしっ屁の音が聞こえる、というか臭いもする
- だけど家賃6万
- 業績悪化でさらに壁が薄くなる
- 将来的には壁がなくなる可能性も
このコピペが、真実を物語っていて、さらには予知していたと話題です。
レオパレスのまとめ記事を見るたび、このコピペに追記されていくのを見ていたのですが、最後はこのようなことになるとは・・・!
どんな問題が起きた?
下記サイトがわかりやすくて、とても参考になります。
ガイアの夜明け レオパレス21の手抜き工事(防火壁の界壁なし)を暴露!
元々2018年5月にガイアの夜明けで、手抜き工事について指摘されており、200棟で問題が起きていました。
そして今回の追加調査により、下記の問題があることが発覚しました。
- 外壁の材料が設計図と異なり、 断熱・遮音のための素材にグラスウールではなく発泡ウレタンが使われていた(発泡ウレタンは施工が楽だが燃えやすいため火気厳禁)
- 壁(界壁)の遮音性能が建築基準を満たしていない
- 天井に使うボードが2枚必要だが1枚しか使っていないといった耐火性能の不備
住居者にとって安心と安全、住むのに最低限必要な環境を提供できていなかったということです。
※グラスウールは、ガラスを細い繊維状にしたもの。リサイクルガラスを用いており、環境にやさしい。
誰にどれだけの影響をもたらすか?
1324棟が基準を満たさない施工に問題があるということで、該当するレオパレスに住むおよそ14,000人の住人のうち、天井や壁の防火壁に問題がある棟に住むおよそ7,800人の方が3月末までに引っ越しをしなければいけなくなりました。
3月といえば、新大学生の住居探し、新社会人の住居探しと、何かと良い物件が減りやすい時期です。レオパレスに相当する賃料の場所となると、倍率が高くなるのは必至です。
新しい生活をスタートする人と該当する棟の住人にとって、大きな影響があります。
今後のレオパレス
19年3月期の損失が380億から400億円程度に着地するそうです。
18年末時点で現預金が890億、自己資本1000億あるようなので、倒産ということにはならないようですが、信用の失墜による契約件数の激減は免れないと思います。その結果、今後の見通しとして株価の下落、株主の売りが続き、経営難になる可能性はあります。
参考:レオパレス21公式ページ 財務ハイライト - 連結 より
ここ数年細々と稼いできた利益を超える圧倒的なマイナスは痛いですね。
もしも生き延びることができるとしたら、経営陣総入れ替え、企業体質・体制を徹底的に変え、住人と従業員にウソ偽りのない、誠心誠意のある経営をしていくことを何年もかけてやっていくしかないと思います。
また、他の棟へも調査が入りますので、新たに問題が出てきて、事態が大きくなる可能性もあります。
手抜き、だめ、絶対
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