福井歴史探索。という名の美術館巡り。
どうもー! 小倉のよっちゃんです!
特に天気がいいわけでもないのですが、本日は「家族の日」ということで、福井市内の美術館の常設展が無料で入れるので、いろいろと出かけてみました。
とか書いておくと、無料だと知っていてたから美術館巡りした体(てい)になるかなと思いますが、行ってから「家族の日」で入館無料であることを知りました。
本当は何となく出かけようと思ったから、ってだけです。
家族の日・・・
独身だけどねっ!( ^ω^ )
くぅ~(´;ω;`)
では、さっそく書いていきましょう!
この記事は10分で読めます。
本日の巡り先
結構回ったよ! パートナーいないけどね!
※このブログ内で掲載している写真は、解像度を落としたものを掲載しています。オリジナル画像は画像サイズが大きいのとExif情報が含まれているので加工しました。
福井県立歴史博物館
まず最初に向かったのはこちら。
〒910-0016 福井県福井市大宮2丁目19-15
2019年5月19日までやっている「写真で巡る福井県指定文化財~平成期の指定品から~」を見に行きました。
念のため写真撮影許可の確認をしましたがNGでした。
福井には数々の文化財があることを知りました。お祭りなどの文化も指定文化財になるということをこの年齢になって今更知るという、自分の無知さを恥じながら、福井って歴史多いんだなぁと考えさせられます。
ついでに常設展も行きました。無料だし。
歴史博物館に来たのは随分と前だったので、結構変わってたので楽しめました。
撮影出来たのは昭和ゾーンだけでした。こちらは、そこまで変わっていなかったけど、やっぱりいいよね。昭和。
祖父母の家を思い出しますね。ノスタルジィ~。
和風なのにカラフルな、中途半端なこの洋風さ。昔遊びに行ってドタバタして亡くなった祖父にめちゃめちゃ怒られたのを思い出します。
この懐かしの簡素なお弁当箱。
母が仕事前にこの弁当箱にご飯を詰めて持って行っていたなぁと、子どものころの思い出がよみがえってきます。ちなみに母のはキン肉マンのやつでした。
他にも当時のバイク、車などがありました。この昭和の生活は今後も残してほしいですね。
「ALWAYS 三丁目の夕日」とか好きなんですよね。
国名勝養浩館庭園
次に向かったのが、かつて福井藩主松平家の別邸だった養浩館庭園。
〒910-0004 福井県福井市宝永3丁目11-36
僕は気分転換に1~2年に1回は行ってたりします。昨日と今日だけ18:00~20:30にライトアップされます。
※行ったときにライトアップ準備されていたので、夜に来ようと思っていたのですが、疲れてしまい家に戻ってこの記事書いてたので見てないです。体力ぅ。。。
江戸時代には「御泉水屋敷」と呼ばれており、1656年(明暦2年)には完成したといわれています。
パンフレットをもらったので、そこから7つの特徴を抜粋してご紹介します。
ざっくりとしたかみ砕いた説明もつけときます。
1.江戸時代に造営された福井藩主松平家の別邸で、昭和初期まで休養や迎賓等に使われた豊かな歴史がある。
歴史ある場所ということですね。
2.五重とされる環郭式平城の外堀沿いにあり、創建当初から変わっていない。
3.地割や景石等が『御泉水指図』と合致し、よく旧態をのこす庭園である。
江戸時代からの面影を残す場所ってことですね。
4.入江や出島等を多く備えた池を中心に、露地(ろじ)や枯山水(かれさんすい)、築山(つきやま)や砂利州浜(じゃりすはま)等を配する廻遊式林泉庭園(かいゆうしきりんせんていえん)である。
日本美のある庭園を池の周り1周しながら歩けるということですね。
5.数寄屋造りの主要な建築物が庭園と一体となっており、水との親和性が高い。
池の水面と隣接している珍しい数寄屋造りの建物ってことですね。
6.芝原上水からの水源を暗渠(あんきょ)で隠したのち、砂利汀(じゃりみぎわ)の遣水(やりみず)で池に導水していた。
九頭竜川から引いた水を使ってたってことですね。上水ということは飲み水ということで、それを運んでいたわけで、きれいな池なんですかね。
7.笏谷石(しゃくたにいし)や安島石(あんとういし)、越前海岸の柱状節理(ちゅうじょうせつり)の岩柱等の県内の名石を用いている。
笏谷石は足羽山。安島石は三国の雄島の石で、石の世界ではメジャーっぽいです。
知らなかったのですが、笏谷石は福井の宝石・ふくいブルーとも呼ばれるほどのものらしく、バス広告で水間石材さんの「わらべ地蔵は福井のたから笏谷石で出来ています」って書いてあるのをちょうど目撃しました。
池にうつる木々の美しさが心地ええんじゃ~。
ちょうどお天道様も出てきて、ここでまったりすると市内にいるような気がしないぐらい、ゆったりできます。
だからこそ別邸として使っていたんだろうなぁと江戸から続くロマンを感じます。
池にうつる養浩館も美しい。
ちなみにこの場所が街の真ん中にあるのか疑わしいと思うので、町中にあるよという写真を1枚。
後ろの方に一般のビルが写っています。それにしても雨後の養浩館、気持ちがいいですね。
福井市立郷土歴史博物館
その次に向かったのは養浩館に隣接しているこちら。
〒910-0004 福井県福井市宝永3丁目12−1
正直当初行く予定にはなかったのですが、無料開放なので立ち寄りました。(強欲)
2019年3月18日まで企画展「美しいきものー明治・大正・昭和ー」をやっていましたので、見ました。撮影禁止だったので、撮影できていませんが、着物の美しさ・人々の暮らしと密接な歴史を堪能しました。
「縹色(はなだいろ)」「浅葱色(あさぎいろ)」「松藤橋模様」「格子作土模様」「松菊模様」など初めてみるキーワードが多かったです。
今度(自社の)品名に使えそうだったら使おうと思うコスいSE小倉のよっちゃんです。
撮影可能だったエリアでの撮影したものがこちら。
なにこれ、グロ。こぇええ~~~~!
と思われたでしょうが、最初に行った福井県立歴史博物館でも福井の文化財としてキーワードが出ていた「キュンストレーキ」というものです。
キュンストレーキは、フランス人解剖学者オズーにより製作され、幕末から明治初頭にかけて日本に移入された紙塑人体解剖模型
引用:福井の文化財より
男女そろっているのはかなり珍しいようです。
小学校のころの人体模型がこれだったら、本気で登校拒否する。断固拒否する。
さらに展示ブースを進んで歩いていくと、模型がありました。
これは・・・確か江戸時代の九十九橋だったかな・・・。ちゃんとメモらず模型をパシャっていましたので、若干怪しいかも。
九十九橋は柴田勝家が掛けなおしており、その時に半石半木(北半分が木造、南半分が石造り)で作られていました。
現在は変わっちゃってますが。ちなみにここ心霊スポットらしいです。今いろいろとぐぐってたら勝家の怨念がおんねん、ということらしいです。通るたび怖くなっちゃうよ・・・(;ω;)
九十九橋の半石半木に関しては、次に向かう福井市美術館の常設展のテーマ「高田博厚」ブースで、高田さんも意見を出しています。
福井市美術館
最後にこちらへ向かいました。
〒918-8112 福井県福井市下馬3丁目1111
実は本日の目的地。
常設展ではなく、企画展「画家たちの自画像展」(2019年3月31日まで)を見に行ってきました。
その為無料ではなく、大人800円。本日唯一お金を使った美術館。元々の目的地だからね。
ここでも撮影して大丈夫か聞いたところNGだったため、写真はありません。
この展示では、茨城県にある笠間日動美術館のコレクションの中から、明治から現代にいたるまでの画家の自画像を120点余り展示しています。
ほとんどが日本人画家ですが、パブロ・ピカソといった巨匠も含まれています。
自画像というのは画家にとってお金がかからないモデルであり、時間も場所も選ばないモデルであり、研究対象であったりします。自分と対話し精神性を描画する、まさしくアーティスティックな世界です。
多くの自画像は笑っておらず、キリッとした表情のものでした。人間ってそういう風に見せたい生き物なのかも?と想像しながら見ていました。
また、色調としても暗めな色遣いをする画家が多く、それは抽象画家でも写実画家でも共通項でした。多彩な色使いで描く自画像はとても少なかったです。
僕は天邪鬼なところがあるので、自画像を描くなら笑顔で多彩な色使いで描きたいですね。
ちなみに唯一撮影出来たスポット。
画家の気持ちになれるそうです。
常設展は「高田博厚の世界」をやっていたので、見てきました。
高田博厚(たかたひろあつ)とは石川県で生まれた彫刻家で2歳~18歳を福井で過ごしていました。その後上京、フランスへと旅立っていきます。
これもまた存じていなかったのですが、高田さんはメジャーです。Wikipediaみて。
1987年6月17日に没しているので、そのあと4か月後に僕はこの世に生まれてきたわけですね。
高田さんは芸術大学に行こうとして落ちてしまったが、中学生のころに英語の文献を原文で読めるほど英語に長けており、将来的に必要になることから外国語大学へ行ったと書いてありました。
そして、翻訳家としても当時翻訳されていなかった書物を翻訳していきます。とても頭のいい方です。芸術家って頭が良い方がめちゃくちゃ多いですよね。直感的な世界=感性だけと思われがちですが、芸術って学問なんですよね。
(芸術大学いくための学力って比較的高めに設定されている)
締めくくり
今日は福井の歴史探訪という感じで、福井の歴史を多く学んできました。
知らないことが多すぎて自分の無知さを恥じながらも、悠久のロマンを感じつつ、そして歴史の積み重ねの上に今があるということを感じる旅でした。
そしてたまたま「家族の日」ということで、無料開放されていたのはラッキーでしたね。折角税金払っているなら、こういうチャンスは活用してぜひ美術に触れていきたいものですね。
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